西日

丘は白く輝いた後黄金色に染まっていき、間もなくピンクから赤へとまるで色つきのセルロイドを覗いているようにアナログ的な色の変化を見せてくれる。 サマミッシュ湖に反射した輝きは万華鏡で波の色をきらきらと光らせ、陰になる右の森はいよいよ暗くなり、雪の残った家の屋根屋根だけが白くその姿をくっきりと浮かび上がらせる。 そして写真を撮っている自分の足下も徐々に暗くなると、水禽たちがふぇふぇと鳴きながらねぐらに向かって足を速める。 その頃には今日もまた一日が終わろうとしているのだ。
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by scottts | 2011-01-06 01:57 | ELMARIT 28/2.8
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