Downtown

シアトル都心部にある有名ブランドが入るビル、買い物の合間なのかベンチに座りスマートフォンをチェックする彼女に出会った。 大理石を多く使ったソリッドな内装の中で木製ベンチが醸し出す温かい空気、そしてそこに座る年を重ねる毎に上品に洗練されてきたのだろうと思わせる完成された雰囲気を持つ彼女を見た時、ビル内は撮影禁止だったが根性スナイパーのスコットとしてはこれを写さずして写真を語る無かれと捨て身で正面に1脚をどんと立て、ハットの鍔を上げてしっかりファインダーを覗きフォーカスしたのでした。 無遠慮にM8の大きなシャッター音をカチャンカチャンと響かせて何枚か撮り、心の中で後一枚だけ許してね、というラストモーメントで突然彼女が組んでいた足を下ろしながら顔を上げ、こちらに気づきすこし戸惑った表情で(Vol.04の写真)こちらをハッと見た。 叱られると思いながら引いた腰で撮っていたこちらもびっくりし、咄嗟に出た言葉が「Thank you, ma'am.」。 誰も撮ってもいいよと言ってないのにサンキュウとは、、、しかし返ってきたのが「You are welcome.」だった。 そして軽い微笑みを残してさっと大股でその場を去った彼女のその状況の裁き方が実にスマートで印象的なのだ。1脚の足を引っ込め、カメラを肩に担ぎ何故か彼女の去った反対方向へ歩き出す自分がいた。
e0038420_7322027.jpg

[M8]
by Scottts | 2011-08-19 05:16 | SUMMILUX 50/1.4 | Comments(42)
Commented by eureka_kbym at 2011-08-19 05:59
ブログの一連の写真と、レンジファインダーの記事と、読ませていただきました。
シアトルの街ってそんなに大きくはないんですね。しかしどうしてこんなに都市部的匂いを感じてしまうのか、しかしその一方で、穏やかな、ゆったりとした時間の流れも感じてしまいます。
いいところなんだろうなあ、と、一連の写真を見て毎回思ってしまいます。
それにしても、このベンチに座っている人の姿がHPと、ブログとで対照的でおもしろいです。
Commented by Scottts at 2011-08-19 07:33
eureka_kbymさん、この時の女性の状況を追加して書きました。カラーにしました。地形的にも文化的にも小型のサンフランシスコという感じですね。
自然との境界線がないので街の中でもそんなゆったり感があるのかも知れませんね。記事を見ていただいてありがとうございます。
Commented by minton at 2011-08-19 08:26 x
あちらの記事を拝見しました。
最後の2枚が僕にはインパクトがありました。
素敵な街。
この椅子は木製で、背もたれのデザインが弧を描いていて優しくて、フロアのタイルも遊びがあり、それぞれが少しずつ歩み寄るように優しい。
そんな要素で柔らかい雰囲気になっているのに加え、この女性がますます優しい雰囲気を醸している写真ですね。
Commented by dohi-dc at 2011-08-19 09:18
写真の女性との言葉のやり取りの部分がとても素敵ですね。いい町だな~
Commented by yoshipass at 2011-08-19 09:55
こんにちは!
ほんの少し後無沙汰しておりました(笑)
根性スナイパーですか!!ボクには無理です。あのM8シャッター音を、思うとなおさら(笑)
あちらの記事、拝見しました。いつもながら、スコットさんの目と、カメラワークに感服です。
Commented by ue at 2011-08-19 10:04 x
Scotttsさんと、目の前の女性との微妙な距離感にスナップの醍醐味を感じました。社会的に認知され、成熟した女性から放たれるオーラがあります。
いつも拝見させていただく「シアトルの風」、今回も素敵な作品に心打たれています。お写真に文章を重ね合わせ、それに自分の価値観を擦り合わせますと、更なる想像の世界が広がって行きます。
Commented by Scottts at 2011-08-19 11:12
mintonさん、ありがとうございます。人生は冒険の旅ですね。あ、私もこのベンチの背もたれのデザインが好きです^^。
直線的で平面のと硬質な中の木の椅子と女性は安らぎますね。雰囲気を感じていただいてありがとうございます。
Commented by Scottts at 2011-08-19 11:15
dohi-dcさん、普通でしたら、無断で写してましてごめんなさい、のような言葉になるのでしょうけど、ありがとう、
そして、どういたしまして、は面白い会話ですよね。住めば都ですね。
Commented by Scottts at 2011-08-19 11:19
Yoshiさん、写真展はいつもながらの盛況でよかったですね。ご苦労も多いでしょうけど何倍もの楽しさが返ってくるのでしょう。
M8のシャッター音でよくもずーずーしく、といったところですね^^。記事を見ていただいてありがとうございます。ほめていただくとうれしいですよ。
Commented by Scottts at 2011-08-19 11:24
ueさん、人々の自然な姿を撮るスナップはスリルもありますが、被写体から受けた感じが写真に表れるとうれしいです。
そして自分の人生に照らし合わせて、考えさせられることや、学ばせてもらうこともありますね。できるだけ相手に迷惑がかからないようにと思うのですが、、、、、。
Commented by yuki at 2011-08-19 11:26 x
scottts さん、おはようございます。
 色調がいいですね。 ちょっとハイキー^^。

 Vol. 04 見せて、読ませて、いただきました。
 シアトルの人間模様が手に取るように伝わります。

   ウン、ウン とうなずきながら、読ませていただきました。
   それぞれの個性。 いいですね。  見習います^^。
Commented by shatome at 2011-08-19 18:13
scotttsさん、こんにちは。
写真と文章で一気に物語の世界へ引き込まれます。
時には探偵になったり、またある時には恋愛物語の主人公になったりと、楽しませていただいています。
The Wind from Seattle Vol.04読ませていただきました。
シアトルの街が一層美しく見えますね。すばらしいです。
Commented by Sofia at 2011-08-19 19:49 x
写真と文章、スコットさんの感覚。
私もふと同じように感じることがあります。
私は実はこの世に存在していないんじゃないか、
もしかしたら、私が今感じている世界は、何かの夢の中なのでは・・・など。

でも今存在している私は、やはり宇宙の中のひとつの生命。^^
なら何があっても大したことないや~って、いつも開き直ってます。

人々それぞれの生活の中の自然な表情が いいですね~。
今すぐ、そこに行きたくなります^^。
Commented by trial05 at 2011-08-19 22:59
こんばんは~。
今回も写真と文章を 楽しませていただきましたッ!
人種、風土の違いはあれど、私もあんな写真を撮って見たい~!と ため息つきました。^^
女性マネ キンに重なった彼・・・これ、ワタシ的には大のお気に入りでした!
それと・・・彼女のようにスマートにスマホを、ワタシも使いたい・・・と、決意した。(笑)
Commented by tullyz2 at 2011-08-19 23:19
わたしも女性マネ キンが気に入りました^^ 決定的瞬間ですね。
アメリカはいろんな人が自分なりの生き方をエンジョイしているので
写真を見ていても楽しいですね。
今日の女性、ブログバージョンの方が好きです^^

Commented by Scottts at 2011-08-20 00:32
yukiさん、おはようございます。少し淡い感じですね。この優しい色調は私もすきです。
vol.04を見ていただいてありがとうございます。街へ出て人々に混じると色々な思いがわいてきますね。
Commented by Scottts at 2011-08-20 00:42
shatomeさん、おはようございます。写真はそのように見る人の想像力に助けられてより鮮明な表現が可能になると思います。
Vol.04を見ていただいたのですね、ありがとうございます。街と人は様々なテーマを見せてくれますね。
Commented by Scottts at 2011-08-20 00:51
Sofiaさん、同感していただけましたか、ありがとうございます。そのような考えで深みへはまり込むのも少し心配なんですよ。
開き直りは大賛成です。そうすると次のステップがふめますよね。調子に乗って三段跳びしてしまうのがわたしなんです。
Commented by Scottts at 2011-08-20 00:58
trialさん、おはようございます。いつもありがとうございます。街で人々の中にいると、色々な思いがよぎります。
女性マネキンは面白いタイミングですね。怖そうな男性でしたが。可愛らしくなりました。足を組んでスマホを使って下さいね。
Commented by Scottts at 2011-08-20 01:02
Tullyz2さん、女性マネキンはいいタイミングで撮れました。アメリカで生活する自由性は最も気に入っていることです。
そうですね、この写真のほうが落ち着いた雰囲気がありますね。
Commented by surgeon24hrs at 2011-08-20 02:53 x
いつもブログと一緒にヨドバシの方も楽しまさせていただいています。

街を歩いていると、撮りたい、と思う人に出くわすことがありますがいつも「文句を言われるのではないか」と撮らずじまいです。かといって撮る前にお願いをして撮らせていただいたら、きっと自然な感じが失われてしまうでしょうし.....。難しいですね。

写真を撮ってこういうやり取りになるというのは、やはりscottsさんのお人柄でしょう。
Commented by k7003 at 2011-08-20 04:17
じつに的確に、豊かに、爽やかに、アメリカを捉えたキャプションと写真のコラボに、あちら(ヨドバシ)の方もこちら(ブログ)の方も、感動して読ませ、見させていただいています。
すばらしいです、スコットさん。(^o^)
Commented by K at 2011-08-20 19:38 x
あ、そんな話だったのですね(笑)
写真の面白さでセレクトしちゃいました。
Commented by speedstar-dhy at 2011-08-20 23:14
vol.4拝見しました。
どれも人がとても魅力的に写っていますね。
ウインドウの写真は流石ですね。
おそらく夫婦と思われる2人の後ろ姿、背中が物語っているようでとても素敵です。赤いジャケット、映り込みも映えますね。
Commented by Jun at 2011-08-21 00:11 x
久しぶりにシアトルの風に吹かれたようで、
Vol4のどの写真も懐かしく感じます。
いつまでも吹かれていたい風ですね。
ありがとうございました!
Commented by evecookymama at 2011-08-21 06:52
Scotttsさん
Ⅴol・4の女性を見せていただいたとき、黄色い世界の美しい方~と思っていたところ、ここでもぅ1度お目にかかることが出来ました。
カッコイイですね。そして大人的な対応・・憧れます。
Ⅴol・4のシアトル・・アメリカは異文化が大きく1つになって、それぞれの個性を大切にされているのでしょうね?そこにも其々の人生があって・・人間模様がありドラマが作られていくのを感じます。
シアトル・・行ってみたい街です。
Commented by ramble-leica at 2011-08-21 13:25
うまく人物フォトをとられるscotttsさん!
何かを考えさせられる・・・
Commented by nontan91 at 2011-08-23 00:29
撮影禁止の場所でそんな大胆なことをするなんて、私にはとても出来ません(笑)
しかし、読んでいてハラハラして冷や汗が出てきました。
警備員を呼ばれなくてよかったですね。
ヨドバシの連載は、さりげない一枚目が好きです。
あんな露出、一発ではできませんよ(^^)
Commented by Scottts at 2011-08-23 09:58
surgeon24hrsさん、見ていただいているんですね、ありがとうございます。そうですよね、人物スナップは撮っているのを気づかない自然な姿が好きなのですが、
おっしゃる問題があって難しいです。状況でもし相手が気付いて不愉快そうだったらこうしようとか、一応気持ちの準備はしているのですが、この時は不意でしたので腰を抜かしそうでした^^。
Commented by Scottts at 2011-08-23 10:01
NKさん、おほめいただいてありがとうございます。書くとなると何となく堅苦しくなってしまいますが、或いはずっこけますが、
できるだけその時の思いを伝えたいと思っています。
Commented by Scottts at 2011-08-23 10:04
Kさん、その時の思い、写真が出来上がってしっかり見たときの思いもありますね。
写真としては、Kさんの方のハッとこちらを見ている表情と体の動きが好きです。
Commented by Scottts at 2011-08-23 10:10
speedstar-dhyさん、Vol.04を見ていただいたのですね。ありがとうございます。人、自分そして街を何となく考え、撮ってみました。
ウインドウはうまく重なってくれましたね。ラストのは自分でも好きです。人生、旅、平和な終結?を物語っているように感じました。
Commented by Scottts at 2011-08-23 10:12
Junさん、見ていただいてありがとうございます。シアトルが懐かしいでしょうね。
何年経っても過ぎていく日々は昔と同じように平和です。
Commented by Scottts at 2011-08-23 10:17
eveさん、Vol.04を見て下さってありがとうございます。黄色い世界の彼女の異なった動作をここでも見ていただきました。
アメリカの先ずいいのはとに角自由に自分を主張できる社会性があることですね。本当に様々な人間模様があって、それでもちゃらんぽらんには感じません。
Commented by Scottts at 2011-08-23 10:18
ramble-leicaさん、ありがとうございます。
人物スナップは人々の生活が反映されてとても楽しいですね。
Commented by Scottts at 2011-08-23 10:23
のんたんさん、そういう場所では普段しませんけど、この場合は撮らなければ後で後悔するだろうと思い、すこし冒険しました^^。
一枚目をピックアップしていただいてありがとうございます。このレンズでオートでは以前撮ったときは、うまくいかなく、露出などを変えながら数回写してみました。
Commented by Tamo at 2011-08-27 11:08 x
Vol.4拝見しました、いつもながら人物描写が生き生きしていて、引き込まれます。shot & shotの人物像も私も身近にいる気分を味わっています。
Commented by kazu-m at 2011-08-27 21:36 x
レンジファインダーの記事とこちらの写真と、何回もタブを切り替えながら拝見させていただきました。
普通なら連続する写真で一つのエントリーにされるところを、このように分けたコトで、それぞれの写真が更に魅力を増したように感じました。
写真だけでなく文章も凄く素敵でした!
Commented by Scottts at 2011-08-28 02:21
Tamoさん、ありがとうございます。人物スナップは少しリスクを伴いますが面白いですね。
撮った人々の自然の姿や周囲の雰囲気を写真で見ていろいろ思いを巡らすのが好きです。
Commented by Scottts at 2011-08-28 02:27
kazu-mさん、見比べて下さったのですね、ありがとうございます。
被写体をへの思いはその場で撮ったときの思いと、後でその写真を見ながら思い出して浮かんでくる思いと入り交じって面白いですね。
Commented by bishamonjuku at 2011-08-28 21:02
ヨドバシの掲載写真と対で拝見することで、撮影現場の様子が目に浮かびます。写真を拝見する私も「Thank you.」と口にしました。
Commented by Scottts at 2011-08-29 02:16
bishamonjukuさん、ヨドバシも見ていただいてありがとうございます。
こちらの写真と次の動作が向こうの写真でその動きをを想像していただけてよかったです。Thank you、ですね^^。
<< The Boy with Go... Vol.04掲載です。 >>