満席のコンサート

ドボルザークの交響曲第9番は名曲中の名曲でさすがにシアトルシンフォニーのホールも満席になった。 先週は自分の好きな8番だったけどこれほどの入りではなかった。 9番は「新世界より」という副題がつけられているように、曲からは、彼がアメリカに移り環境も文化もちがう新しい世界で暮らす希望、不安、寂寥感が交互に現れ、作曲者の心情がひしひしと胸に迫ってくるのだ。 故郷のボヘミアを想って重いホームシックにかかり、その療養中に作曲されたものと聞いている。 特に第2楽章のイングリッシュホルンの奏でる旋律は、後に歌詞がつけられた「Goin' Home」として有名で日本でも「家路」で親しまれている。 これを聴くともうだめ、自分の心の奥底にある感情が掘り起こされて涙がでそうになる。
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[M9-P]
by Scottts | 2014-10-12 04:14 | SUMMILUX 35/1.4
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