帰国した明くる日の月曜夜、渡辺貞夫の一晩だけの演奏があるからと誘われて眠くなった目をこすりながら、しかし胸を躍らせて行ってきた。
当日シアトルに着いたがエアポートで受け取るべき彼の荷物が行方不明、着替えることができなくシャツとジーンズのスタイルで演奏するが、実は普段着のこの方がリラックスしていい音が出せそうと、ボストンのバークリー音楽院を卒業しているだけあってなかなか流暢な英語でユーモアを交えた即興的な自己紹介をし、まず客との気持ちを一つにするのはさすが一流のプレーヤーだ。 昨年発売のアルバム「INTO TOMORROW」の曲をメインに自在のフレージングで軽妙にメロディを泳がせるナベサダのプレーは、品のよいアコースティックジャズの音色やメロディの機微をNYでチームを組んだ3人のアーティストと共に余すところなく心の底へ訴えてきて、すっかりナベサダの世界に魅了された。

そしてサインまでもらっちゃったのです。

(二枚目Summilux50mm)
[M8]