明日は友人のお別れ会、遠いところへ行ってしまうから再び会えるかどうか。 そこでスコットは何か魂のこもった一品を食べてもらおうと、昔作ったことのあるかんぴょう巻きを持っていく決心をしたのだ。 水洗いして、塩水で弾力が出るまで揉みながら考えたね、、、待てよ何かが足らん。 素直に煮汁が滲みこむよう音楽を聴かせようではないか。 バッハはきちっとしすぎて堅さがのこるかもね。 弁当ーベンも味がださくなりそうだ。 そうだロマンチックなオペラがいいぞ。 かんぴょうオペラって語呂もいいなあ。 そして醤油、砂糖で煮汁を作り、爪あとがつく程度に柔らかく煮ておいた(注:爪を短く切った指で爪あとを試すのは止めた方がいい、爪がかんぴょうの表面に届くまえに指のはらを火傷するから)かんぴょうを入れ、オペラが家中鳴り響くほどボリュームを上げて(注:今はワイフが旅行中で家の中はセルフコントロール可)かんぴょう君を感激させ、煮汁がなくなるまでことことこっとん。 最後にだし醤油を少々追加した頃にはアリアもクライマックス、そして出来上がった時は家中が醤油の匂いさ。 これがまたミシェラン一つ星級の(注:三つ星でないのは単なる謙遜)おいしさでねえ、そっと一切れ口にした瞬間クラッときたね。 さあ明日は朝からすし飯大作戦だ。